
「体質的に痩せづらい」
というご相談を受けることがあります。
自己分析をして、ダイエットを半分諦めている人はたくさんいらっしゃるかもしれません。
しかし実のところ、食事を見直すことでダイエットに成功する方がたくさんいらっしゃるのです。これは単純に食べる量を減らせばいいということではありません。人間の体を作る食事の基本をおさえながら、ダイエットに適した食材を効果的に取り入れていくことがポイントなのです。
まずは栄養バランスの取れた食生活について、正しい知識を得ましょう!
正しく栄養をとることは食事制限よりも重要!
人間にとって食事は、生命維持のために必要なエネルギーや栄養素を摂取する、重要なおこないです。おもな栄養には、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維といったものがあります。これらの栄養素は複雑に関係し合っていて、働きを助け合ったり足りない部分を補うという役割を果たし合っています。
ですから「これだけを食べれば健康!」ということにはならず、主要な栄養素を日々満遍なく取り入れなくてはなりません。
そしてダイエットを心がける方は、筋肉の元となるタンパク質を多めに取り入れるなどの工夫が必要です。
あくまでもw重要なのは、バランスよく。
「テレビで紹介されていたから」
「ネットで話題になったから」
と、同じ痩せ食材ばかりを食べていては、結果的に痩せづらい体を作り上げてしまう危険性が!
このような基本事項をおさえた上で、痩せる食事メニューを組み立てましょう。
1.日本食7つの食材「マゴワヤサシイ」で痩せる!
「マゴワヤサシイ」とは食べ物の頭文字を並べた言葉。
マ=豆類(味噌、納豆、豆腐、大豆、あずき、ゆばなど)
ゴ=ゴマなどの種子類(ナッツ、くるみ、アーモンドなど)
ワ=ワカメなどの海藻類(ひじき、昆布、もずく、のり、寒天など)
ヤ=野菜類(緑黄色野菜中心)
サ=魚類(小魚、背青魚)
シ=椎茸などのキノコ類(まいたけ、エリンギ、干し椎茸、キクラゲ、えのきなど)
イ=イモ類(里芋、さつまいも、山芋など)
これらは日本に昔からある食材で、ビタミンミネラルが豊富な上に、良質な食物繊維が豊富に取れるので、便通の改善にも役立ちます。
「マゴワヤサシイ」食材で構成した主菜、副菜に、玄米ご飯や味噌汁を追加すれば完璧!
一方でオムライスやスパゲッティなどは栄養素よりも糖質や脂質の量が多くなりやすい食材の組み合わせです。食べ過ぎには気をつけましょう。
日本古来の食事はバランスの良い栄養素を摂取できますが、塩分や糖分が多分に含まれています。高血圧やむくみの原因にもなりますので、味は濃くしすぎないように気をつけてください。
2.原型がわかる食べ物
食べ物選びのコツのふたつ目は、「原型がわかる食べ物」を選ぶことです。例えば野菜、果物、刺身や海藻、きのこなど、調理や加工がされていない生のもの。
これらは人間の体を健康かつ美しく保つために必要な栄養が豊富に含まれた食べ物です。
加工食品を購入するときは、パッケージの原材料名をチェック。原材料名には、含まれている割合が多い食材から順番に明記されています。名称を見ただけで食べ物の形が思い浮かぶ食材が先頭に含まれているものを選びましょう。