
「毎晩欠かさず寝ているけれど、なんのために寝るのだろう?」
「寝ても疲れがとれない」
と感じている人もいるかもしれません。
日中を活発に過ごすためには、良質な睡眠が欠かせません。正しい睡眠ができるようになると今よりずっと過ごしやすくなり、からだ作りの効率にも良い影響があるかもしれません。
今回は睡眠の役割をご紹介します。
役割1 からだを休ませ免疫力をあげる
免疫はホルモンと連動しているので、睡眠不足などでホルモンバランスが崩れると正常に機能しなくなることがあります。睡眠中に分泌される成長ホルモンは細胞の代謝に関わる重要なホルモン。傷ついた細胞の修復を活発にし、ウイルスに侵されづらいからだ作りをします。また、風邪をひいた時に眠くなるのは、免疫細胞が分泌するサトカインという物質の指示による変化です。免疫が働きやすいよう、睡眠の力でバックアップしましょう。
役割2 自律神経を整える
自律神経は24時間休みなく働き、内臓の働きや体温、代謝などを調節しています。健康的な状態であれば日中は活動的になりますし、食後や睡眠中はリラックスモードへと自然と切り替わるのですが、現代人のライフスタイルではそのバランスが崩れがちに。睡眠は活発な状態の交感神経を弱めて、副交感神経を優位にする役割を担っています。また、睡眠はホルモン分泌にも大きく関わっています。食欲を抑えたり、代謝を促すホルモンは睡眠中に分泌されます。
役割3 脳の老廃物を除去する
脳の重さは成人で約1200〜1400g程度で、体全体の18%ものエネルギーを消費しています。その分多くのエネルギーを要するため、毎日多くの老廃物を出しています。からだの場合、老廃物はリンパによって流されます。しかし脳にはリンパがないため、脳内をめぐる脳髄液という液体で洗い流されるようにして排出されるのです。老廃物の除去は、主に睡眠中に行われるため、睡眠不足が続くと老廃物が蓄積された状態に。老人斑の出現やアルツハイマーを引き起こす原因に繋がります。老廃物は数十年単位で蓄積されるといわれているため、「まだ若いから」といって、睡眠を削るような生活は避けましょう。
役割4 記憶を定着させる
睡眠中は、脳に入ってくる膨大な量の情報を整理整頓し、記憶を定着させる時間でもあります。スポーツの技術など体で覚える記憶は浅いノンレム睡眠の時間帯に定着し、自分の経験を過去のできごとと紐付けたり、いつでも思い出せるように関連づけをするのはレム睡眠の時間に定着します。試験勉強やスポーツ練習のあとは、しっかり眠ると上達が早くなるかも。そして過去のネガティブな記憶は、睡眠をはじめて最初に訪れる深めのノンレム睡眠の時に抹消されるといわれています。深い眠りが得意な人ほど、ポジティブでいられる時間が長いのかもしれません。