
こんにちは。
からだフィットです。
お客様から
「全然食べてないのに痩せないんです」
というご相談をいただいたことがあります。
その方は3食のうち朝と昼は菜食中心で、お米や麺類をあまり取り入れないそうです。夜は家族と食卓を囲むので、主食とおかずを食べますが、ご自身はお肉などのメインディッシュを除いたとか。
そんな大変な食生活を1ヶ月続けたのに、体重が減らなかったというのです。
短期で結果を出すために「食べない」というダイエットをしたことのある方は、多いかもしれません。高カロリーな食べ物を避け、量も減らせば、痩せるはずですよね。
しかしその方法、30代以降の体にはものすごく不向きなんです。
体は、摂取カロリーよりも消費カロリーが多くなると痩せます。
そのため
(消費カロリー)ー(摂取カロリー)≧0
という状態にすること自体は正解です。
それでも痩せなかったのは、なぜでしょうか。
タンパク質不足の体は痩せづらい
重要なのは、少ない摂取カロリーをどんな食べ物で構成するかです。糖質、脂質、タンパク質は、人間の体を作ったり動かしたりする上で欠かせない三大栄養素。食事を減らしても痩せない方は、筋肉の元となる栄養素「タンパク質」を十分に確保できていない可能性があります。
筋肉が不足すると痩せづらいのは、なぜでしょうか。
1日の消費エネルギーの主な内訳は基礎代謝であると言われています。体のあらゆる器官は、生きているだけでエネルギーを必要としており、運動したりせずとも自然と消費されるカロリーがあります。それが基礎代謝です。その20%は、筋肉が消費していると言われています。つまり筋肉がある体は、ただ普通に暮らしているだけでも消費カロリーが高いのです。
激しい運動をしないダイエットで効率よく痩せるには、必要程度の筋肉を維持し、消費カロリーの量が高い体にしておく必要があります。
タンパク質不足で筋肉が落ちた体は動くこと自体が億劫になります。歩いたり階段の登り下りを避けてしまう生活となれば、運動による消費カロリーも下がるでしょう。すると少ない量しか食べてなくても、体重は減らず、太る可能性さえあります。
そして筋肉が落ち切った体でダイエットを終了し、食事量を元に戻した場合は確実に太ります。
ですから食事制限をするときは、量を減らすだけではなく、毎食タンパク質を取り入れた食事メニューを考えてみてください。1日の摂取量目安位は、体重1kgあたり0.9g(筋肉を増やしたい人は、体重1kgあたり1.5g〜2gを推奨)です。例えば体重60kgの方なら、54gが必要になります。タンパク汁は肉や魚、大豆製品などに多く含まれます。豚ヒレ肉なら100g、さばなら一切れ程度を、一食に取り入れると良いでしょう。
以下の表を参考に、1日の献立を考えてみてください!